生産地 :フランス ブルゴーニュ オー・コート・ド・ニュイ
生産者 :ドメーヌ・ジャイエ・ジル
収穫年度 :2004
品種 :シャルドネ ピノ・ブラン
容量 :750ml
タイプ :白 辛口
<ワイナリー情報>
オート・コートのマニー・レ・ヴィレール村を本拠地とし、おもにオート・コート・ド・ニュイとオート・コート・ド・ボーヌに畑を所有するドメーヌ・ジャイエ・ジル。ブルゴーニュに数あるドメーヌの中でも、オート・コートを中心としながらこれほど高い名声を得ている造り手はほかに見当たりません。
ジャイエの名前からわかるとおり、先代ロベール・ジャイエはブルゴーニュの神様、アンリ・ジャイエと従兄弟同士の間柄です。元はヴォーヌ・ロマネの出身で、1949年、ドメーヌ・ド・ラ・ロマネ・コンティにアンドレ・ノブレの見習いとして入門。1955年にマニー・レ・ヴィレール村のジル家の娘と結婚し、オート・コートの畑を継承しました。それにジャイエ家からエシェゾーとニュイ・サン・ジョルジュ1級ダモードなどが加わり、今日、所有畑の面積は11haとなっています。現在、ドメーヌを率いるのはロベールの息子のジル、母方の姓と綴りも同じでジル・ジャイエ・ジルです。
このドメーヌで面白いのはオート・コートの白、オート・コート・ド・ボーヌ、オート・コート・ド・ニュイのそれぞれにおいて、面積の半分にピノ・ブランが植えられています。このピノ・ブランはニュイ・サン・ジョルジュのドメーヌ・アンリ・グージュで見つかったピノ・ノワールの突然変異種、通称、ピノ・グージュです。
<ワイン醸造>
醸造においては高い新樽率がこのドメーヌの特徴です。先のオート・コートの白でさえ、50%の比率で新樽を使用し、残りは1年使用樽、11ヶ月の樽熟成を行い、さらに6ヶ月間ステンレスタンクで寝かせる。通常、モンラッシェでもない限り、これほどの新樽を白ワインにあてがうことは稀だが、ジャイエ・ジルの白ワインは新樽を受け止めるだけのポテンシャルを秘めています。
実際に試してみれば、新樽由来のフレーバーが鼻につくようなことはさらさらなく、芳醇な果実味と渾然一体となり、バランスよくまとまっていることに感銘を受けるはずです。赤ワインにおいてもこの傾向は変わらず、100%タンク熟成のパス・トゥ・グランを除いて、ほかのアペラシオンは100%新樽による18ヶ月間の熟成を経ています。。
手摘みで収穫したブドウを選果し、完全除梗の後、破砕はせずにブドウをタンクに入れ、自然に発酵が始まるのを待ち、キュヴェゾンは概ね18ヶ月。その間、ルモンタージュはせずにもっぱら日に2回のピジャージュで抽出を行います。結果としてストラクチャーのしっかりした赤ワインとなるが、タンニンは丸みを帯びて粗野な印象はまったく感じられず、オークのニュアンスもほどよく上品に仕上がっている。また、ドメーヌのフラッグシップとなる特級エシェゾーは、ラベルにもあるとおり最上のクリマとされるエシェゾー・デュ・ドゥシュ0.53haから。
凝縮感に溢れ、果実味もたっぷり、リッチでゴージャスなワインです。
ドメーヌ・ジャイエ・ジル ブルゴーニュ オー・コート・ド・ニュイ 2004
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