ファミリア・ニン・オルティス プラネテス・デ・ニン 2018

今スペインで最も注目を集める天才女性醸造家「エステル・ニン」が手掛けるナチュラルワイン。このワインは、注目の生産地プリオラートからの赤でパーカーポイント94点!

濃い色調のガーネット色、たっぷりの粘性、カシスジャムや火打石、黒胡椒のアロマ、丸みのあるアタックにしっかりとした果実味、コク旨で複雑味があり、力強く旨味が増していきます。




ワイン概要

生産地  :スペイン プリオラート
生産者  :ファミリア・ニン・オルティス
収穫年度 :2018
品種   :ガルナッチャ 60%(手摘み/平均21年)
      カリニェナ40%(手摘み/平均12年)(SO2トータル:7mg未満)
栽培   :ビオディナミ
認証   :CCPAE
容量   :750ml
タイプ  :赤



ワイン&ワイナリー情報


ーファミリア・ニン・オルティス



プリオラートのみならずスペインを代表する生産者である造り手、エステル・ニン。彼女とパートナーのカルラス・オルティスが、プリオラートで最も古い土壌の畑で細心の注意を払い育てたブドウ、名門のワイナリーからも認められた確かなスキル、そして愛情を込めて造り上げた究極のプリオラート・ナチュラルワイン。

謙虚で控え目な性格のエステルは、自らのワインや自身のプロフィールを積極的にプロモーションすることは非常に稀ですが、彼女の造るワインは、その本質を理解しエレガントで芳醇なテイストに魅了された信仰者が世界中に数多くいます。



ー 「エステル・ニン」 今スペインで最も注目を集める天才女性醸造家

エステル・ニンはペネデスのブドウ栽培家の家に生まれ、幼い時から家族と共に剪定や収穫などブドウ畑の仕事に慣れ親しんできました。バルセロナで生物学を修めた後、タラゴナで醸造学を学びます。

そこでプリオラートに名声をもたらした4人組の一人であり、スペインを代表する醸造家ホセ・ルイス・ペレス(マス・マルティネ)の娘であり、現在スペインで最も有名な醸造家の一人サラ・ペレスに出会う幸運に恵まれます。この出会いがエステルの大きなチャンスとな
り、サラと共にマス・マルティネで醸造の経験を積んだ後、ホセ・ルイス・ペレスと共に数々の醸造コンサルティングの仕事にも携わりました。

同時にエステルは自然の治癒力、生命力そして自然環境を尊重するビオ・ディナミの哲学にも強く引かれるようになります。

2004年からプリオラートのダフネ・グロリアンの所有するワイナリー、クロス・イ・テラサス(ビオ・ディナミ農法)で仕事を開始。

“クロス・エラスムス2004、2005年” (※)のビンテージは、ワイン・アドヴォケイトで2年連続100ポイントを獲得し、世界中から大注目を浴びました。

※ クロス・エラスムス=Clos Erasumusは、2003ヴィンテージでパーカー・ポイント99点を獲得、続いて2004、2005ヴィンテージと2年連続してPP100点満点を獲得した。以降、レルミタ、ピングスを凌駕するスペイン・プリオラートのカルトワインとなっている。
エステル・ニンは、そのクロ・エラスムスでヴィンヤード・マネージャーを務めており、今スペインで最も注目を集める天才女性醸造家といわれる。

エステルは2004年から自身のプロジェクト”ニット・デ・ニン”をスタート。初めてのヴィンテージは、クロス・エラスムスのセラーを借りて造られました。現在では、ニット・デ・ニン、クロス・エラスムス(プリオラート)の他、1999年にスペイン国内のベストソムリエに輝いたエンリック・ソレールのワイナリー、ヌン(ペネデス)でもコンサルタントを行い、並行して自分自身のワイン”テラ・ベルメイ”を醸造しています。



ープリオラートの自然を尊重し、そのミクロクリマをワインの中に表現

プリオラートの自然を尊重し、そのミクロクリマをワインの中に表現することを目標にワイン造りを行うニン・ファミリー。ビオ・ディナミ農法に従い、自然、動物、ヒト、天体のバランスを保ちながら畑を管理しています。ニコラ・ジョリーを筆頭に、真のビオディナミワインを造るワイナリーのみで構成される”ルネサンス・デ・アペラシシオン”のメンバーです。スペインからは、レカレドなど少数のワイナリーのみが認定を受けています。樹齢80−112年の畑を耕すのは、トラクターではなく4頭のロバ達。COSTERコステルと呼ばれる傾斜のきつい斜面にある畑を、古木の間を丁寧に歩き耕します。この栽培哲学は2人の長年の努力と研究に基づいています。



ーぶどう畑について



2004年、エステルは3haの畑から収穫されるブドウを使いワインを造り始めます。コステル(斜面)にある、アンセストラルと呼ばれるブルゴーニュから伝わった伝統的な栽培方法で守られてきたガルナッチャとカリニェナの古樹からは、夏の高温、冬の低温、そして少ない降雨量という極度の気候条件下で育てられたにも関わらず、抽出感が強すぎない瑞々しいワインが醸されます。

エステルがワイン造りを始めた当時のプリオラートにある多くの古い畑は、過疎の影響から栽培化の高齢化が進み、きつい傾斜での作業が不可能になったことにより、除草剤や殺虫剤に痛めつけられていました。生命感の感じられない、灰色の地表。その上にポツポツと古い株仕立ての樹が残っている状態でした。エステルは畑の中の生育バランスを取り戻したいと、彼女が畑に入った第一日目からビオ・ディナミの哲学を栽培に取り入れています。

その後、パートナーのカルラスが5haの畑、フィンカ・ラス・プラネテスを購入。土地を切り崩して成形される”テラス(段々畑)”の上に、ボルドーから取り入れられたワイヤー仕立ての栽培方法でカベルネソーヴィニヨンが育てられていました。テラス方式を使った外来品種の栽培は、30年ほど前におこった4人組による改革(※)と共にプリオラートに導入された方法です。



現在エステルとカルラスは、傾斜が厳しく効率的な機械化できないプリオラートにこの栽培方法は不適切で、またブドウ樹の生育に最適でないという理由から、現在はアンセストラル栽培に切り替えています。残されたテラスの畑は、収穫の直前まで行う程の緻密なコントロールで上質なブドウを作っています。クローンはガルナッチャ・ブランカに見られるような、その土地にある自生の古木から取られる他、気候条件が似たシャトーヌフ・デュ・パプ産の古木から取られたクローンを使用。区画ごとの特徴を生かすため、多くのワインは単一畑、単一品種のワイン(マイクロ・ビニフィケーション)。ガルナッチャなど品種をブレンドする場合は、早い段階からブレンドが行われ、より複雑で奥行きのあるテイストのワインを目指しています。ワインの還元化を避けるため樽やアンフォラが使われますが、ワインのテイストにその影響が出ることを嫌い最低限の期間のみ熟成が行われます。





畑の作業、収穫は全て手作業。ワインの凝縮を避け、アルコール度が上がりすぎないよう果実が完熟したらなるべく早く収穫を行います。収穫したブドウは小さなケースに入れて1箇所に集められ、すぐに手作業での選別にかけられます。傷があったり、過熟の果実は収穫後すぐに取り除彼、より純粋でクリーンなワインを目指しています。収穫から醸造までの時間を短縮するため、数年前に畑のすぐ横にモダンで快適なセラーを建てました。






※ ” 改革 ”とは
1989年にアルバロ・パラシオス(レルミタ)、ジョセップ・ルイス・ペレス(マス・マルティネット)、レネ・バルビエ(クロス・モガドール)、カルラス・パストラナ(クロス・デル・オバック)の4人によって行われたプリオラート産ワインの品質改革を指します。それまで、時には15%にも及ぶアルコール度と、凝縮感が強く粗野なテイストで知られたプリオラートのワインは、フランスワインが不作の時にアルコールと色を補うために使われていました。ところが、アルバロ・パラシオスがこの地域に放置されていた古いガルナッチャやカリニェナを再発見し、近代的な醸造技術を使用することで上質なワインを造り、注目を集めました。カルラス・パストラナはカベルネを中心とした外来品種をスレートの畑で栽培することでエレガント(かつ当時では斬新な)テイストのワイン造りを行い、パーカーポイントで知られるワイン・アドヴォテイトで高得点を獲得。エステルが働いていたダフネ・グロリアンのワイン”クロス・エラスムス”は初の100点を獲得し、一世を風靡する事となりました。この改革によって、生産性が高いワイヤー仕立てで外来品種が栽培されることがプリオラートに多く見られるようになり、また外来品種は固有品種よりも高額で売ることができたため、新しくプリオラートに畑を購入しワイ
ン醸造を始めた造り手の生活を支えてくれました。ところが、ワイヤー仕立ての畑は均一に日光が当たらず、果実の成熟に大きな差が出るようになることに気が付く生産者がでてきます。そのため春から夏にかけて何度も畑に足を運んで葉を除去する作業が重要になり、また、少雨のため、ブドウ樹にある程度の高さが必要な仕立てでは栄養が十分に葉先までいき渡らず、グリーンハーベストも厳密になり、結果、バランスを考慮すると果実の数も少なくなってしまいます。加えて自然に形成された傾斜を切り崩すため、生育バランス及び何億年もかけて形成されてきたプリオラートの地層を破壊してしまいます。
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ファミリア・ニン・オルティス プラネテス・デ・ニン 2018

7,480円(内税)

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