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  • ヴィンテージワインの今 ーVol.2


 
 ヴィンテージワインの今

ヴィンテージワインは長期の熟成期間を経ていることから、そのワインが過去にどのように保存されてきたかにより品質が大きく異なります。
konishi1924で販売中のワインは、中野区新井の地で小売りを行っていた店舗の地下につくられた冷暗なセラーにて温度管理・湿度管理され、動かされることもなく大切に保管されてきました。また、ヴィンテージワインを仕入れる際には、蔵出しのワインを選ぶことを心がけております。

長期の熟成期間を経た「ヴィンテージワイン」、現在はどのような味わいなのでしょうか。
美味しいのかな?香りや味わいはどのようなものなのかな?気になるところです、そこで、テイスティングしてみました。ワイン選びの参考にしていただければ幸いです。



 


 テイスティングワイン 目次

● ドメーヌ・ポティネ・アンポー
  オークセイ・デュレス
  プルミエ・クリュ バ・デ・デュレス 2004
  ーフランス・ブルゴーニュ地方 赤ワイン

● セバスチャン・リフォー
  サンセール サウレタス 2014 
  ーフランス・ロワール地方 白ワイン

● 幻ワイナリー
  ロスカーネロス シャルドネ 2007
  ーアメリカ・カリフォルニア 白ワイン

● ドメーヌ・シャソルネ
  サン・ロマン スー・ロシェ 2007
  ーフランス・ブルゴーニュ地方 赤ワイン

● フレスコバルディ
  ブルネッロ・ディ・モンタルチーノ 
  カステルジョコンド 2013
  ―イタリア・トスカーナ州 赤ワイン

● テラ・ヴァレンタイン
  ナパ・ヴァレー スプリング・マウンテン・ディストリクト
  イヴェルドン・ヴィンヤード 
  カベルネ・ソーヴィニヨン 2006
  ーアメリカ・カリフォルニア 赤ワイン

● テルモ・ロドリゲス マタヤーナ
  リベラ・デル・ドゥエロ 2003
  ースペイン 赤ワイン

● シャトー・ミラン 
  サンテミリオン・グラン・クリュ 2000
  ーフランス・ボルドー地方 赤ワイン

● 幻ワイナリー 
  ロシアン・リヴァー・ヴァレー 
  ピノ・ノワール 2006
  ーアメリカ・カリフォルニア 赤ワイン



 





ドメーヌ・ポティネ・アンポー  オークセイ・デュレス  プルミエ・クリュ バ・デ・デュレス 2004

  ドメーヌ・ポティネ・アンポー
  オークセイ・デュレス
  プルミエ・クリュ バ・デ・デュレス 2004


  テイスティング日時/2022年8月25日
  テイスター/宮島宏枝

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フランスのブルゴーニュのワインです。
外観、色はグラスの淵にオレンジが見えるやや薄い赤色をしています。透明感があり、粘性は高くありません。

グラスにワインを注ぐと、熟成からくる華やかな広がりのある甘やかな香りがふわりと広がります。すみれの砂糖漬けのような甘い香りです。グラスに鼻を近づけると、プラムやドライのイチジク、クローブのようなスパイスを思わせる香りも感じられます。香りは華やかで強め、葉巻などの要素もあり複雑です。

口に含んでみると、なんとも柔らかい口当たりです。続いて、品の良いほのかな甘さと果実味が同時に感じられ、なんともチャーミングな印象です。繊細な果実味のなかに優しいタンニンを感じます、ここちよくしっかりとした酸味が良い意味でのアクセントになっており、スケールが大きいわけではありませんがバランスの良さは見事です。まさに今飲み頃です、生産者のつくりの丁寧さが優しい美味しさの中に感じられ、とても幸せな気持ちになります。


 





セバスチャン・リフォー サンセール サウレタス 2014

セバスチャン・リフォー
サンセール サウレタス 2014 

 

  テイスティング日時/2022年7月14日
  テイスター/宮島宏枝

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フランス ロワール地方のサンセールでつくられた白ワインですよ。
グラスに注いでみると、色調は中程度、ほんの少し茶色の入った黄金色をしています。粘土はそれほど高くありませんでした。

熟したアプリコットや苔桃、マンゴーのジャム、蜂蜜を思わせる香りが感じられます。蜂蜜も濃厚さのある蜂蜜でなにやらグラスの向こうに蜂の巣箱が見えそう…。香りが強いのかというとそうでもなくどちらかと言えば控えめです。しかし、複雑さはあります、上記の甘い香りに加え、チーズケーキやシナモン、ミントのニュアンスも感じられました。

口に含んでみるとたっぷりの旨味を感じます。それは、ほのかに甘さを感じさせる要素とミネラルを感じさせる要素です。充実した豊かな果実味が感じられ、収穫した時の葡萄はどれほど完熟していたのであろうかと想像させてくれます。たっぷりの果実味に対し、バランスのとれた酸味も感じられます。充分な果実味のなかに酸味が溶け込みはじめている印象です8年の時がなせる業なのでしょう、なんともまろやか。芳醇で膨らみのある艶やかな味わいの白ワインです。

このワインの持ち味の芳醇さを存分に楽しむには今の時期には少し高めと感じる温度、12度前後くらいで飲むのが良さそうです。冷蔵庫の温度5〜7度位まで冷やすと旨味を感じられなくなりもったいないと思います、あくまでも好みの問題ですが…。


 





幻ワイナリー ロスカーネロス シャルドネ 2007

  幻ワイナリー 
  ロスカーネロス シャルドネ 2007

  
テイスティング日時/2022年4月19日
  テイスター/宮島宏枝

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ワインの外観は美しい黄金色をしております。色調は濃い目で粘土は中程度、思ったほど粘土は高くありませんでした。

香りは広がりがありやや強めです。ブリオッシュやマロングラッセ木に咲く白い花、栗やねずみもちを思わせる香りドライのパイナップルや杏のニュアンスも感じられます。

口に含むとバタートーストのような味わい、ミネラル、旨味、熟成した果実の風味が幾重にも重なり心地よく広がります。感じられる果実の風味は熟成したもので複雑です。果実と旨味、中程度の酸味が奇麗のまとまって満足感の高さが感じられます。今後10年以上はよい方向に熟成することでしょう。


 





ドメーヌ・シャソルネ サン・ロマン スー・ロシェ 2007

ドメーヌ・シャソルネ
サン・ロマン スー・ロシェ 2007

  
テイスティング日時/2022年3月22日
  テイスター/宮島宏枝

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コルクにソムリエナイフを刺し丁寧に引き上げると、すーっとコルクが上がってきました。コルクの状態はとてもいいようです。栓を抜き、ワインと接触していた方の面に鼻を近づけると甘酸っぱいとても良い香りがして期待が高まりました。

ワインをグラスに注ぎ色を見てみます。オレンジがかった黒っぽいガーネット色をしています。ワインの粘性は中程度といったところでしょうか。香りは華やかで強め、黒蜜やバルサミコ、セミドライの黒イチジクやプラム、プ―アール茶、腐葉土や紹興酒、土が焼けてような香りも致します。複雑で広がりのある香りです。

味わいは奇麗で落ち着いた果実味、心地よくバランスの取れた酸味、続いて旨味と甘みが表れ喉へ落ちていく感じです。後口に柔らかくこなれたタンニンが残ります。余韻には少し枯れた果実の味わいと熟成を感じさせるブランデーのような風味や味わいがあり長く続きます。

状態としてはまさに飲み頃です。華やかな香りと存在感のある果実味が存分に楽しめます。抜栓してから45分くらいするとさらに開いて存在感のある果実味がさらに際立つようです。味わいの変化がなんとも楽しい。

熟成したエポワスなどのウオッシュタイプのチーズは、このワインの旨味や甘みをさらに引き立ててくれるでしょうし。鴨肉のソテー、バルサミコソースや黒酢豚など少し酸味のあるお肉料理はこのワインの果実味をより引き立ててくれそうです。ブルゴーニュワインの好きな方をきっと満足させてくれる美味しさのワインです。


 



フレスコバルディ ブルネッロ・ディ・モンタルチーノ 2013  カステルジョコンド 2013


  フレスコバルディ
  ブルネッロ・ディ・モンタルチーノ 
  カステルジョコンド 2013

  
テイスティング日時/2022年3月5日
  テイスター/宮島宏枝

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コルクを抜くとふわりとブランデーを思わせる香りが広がりました。コルクの状態は極めて健全です。

黒みがかった美しいガーネット色をしています。グラスの淵に少しオレンジが見えるでしょうか。グラスを傾けてから立てると粘度があることもわかります。

香りは華やかで複雑です。コルクを抜いた時に感じられたブランデーの、アルコールの高さを予感させる香りが最初にやってきます。続いて、杉や東洋系のスパイス、アニスや乾燥バジルを思わせる香りも、プ―アール茶やカカオ、鉄、干したレーズン、黒オリーブなどなど、コメントに困りません。

味わいはエレガント。作りの良さと上手さが感じられ、素直に「おいしい!」という感想が出てきます。品のある果実味と強すぎない酸味が高い位置でまとまっています。渋みは後から出て来て、全体の味わいをグッと引き締めてくれるようです。果実味と酸味はすでにまとまっているようですが、主張のある渋みがこれからさらに熟成してよくなる方向に進むことを示唆してくれているようです。

抜栓して2時間、さらに、香り味わいともに奇麗に開いてくれました。主張していた渋みが酸味や果実味と一体になり、するりと喉の奥を流れていきます。なにより、口当たりが素晴らしい、薔薇の花びらやビロードのようです。

今、飲み頃が始まったところでしょうか。これから7〜10年は良い方向に熟成すると思われます。ワインのお好きな仲間やパートナーがいらっしゃる方は2〜3本購入いただいて、熟成の経過をああでもない、こうでもない、と楽しんでみるのも良いと思います。


 







  テラ・ヴァレンタイン
  ナパ・ヴァレー スプリング・マウンテン・ディストリクト
  イヴェルドン・ヴィンヤード 
  カベルネ・ソーヴィニヨン 2006

  
テイスティング日時/2022年1月16日
  テイスター/宮島宏枝

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グラスを傾けると、淵に茶色がかったオレンジの見える、黒っぽい赤色、色調はグラスの向こうが全く見えないほど濃いものです。

香りは華やかにして複雑。レンガを思わせる土の香り、錆の要素も、タバコ、葉巻、ビターチョコレートのような甘い香りも存在します。黒コショウやグローブ、ナツメグを思わせる葉っぱではない実のスパイス、サラミ、血液、鉛筆の芯のようなニュアンスも感じられます。全体的には魅力的で深い香りが楽しめます。

ワインを口に含んでみると、その濃さに圧倒されます。甘ったるい濃さではなく、しっかりとした酸味を備えた濃厚な果実味、丸くはなっているが主張のある渋みを感じます。それらの味わいは個々に主張するものではなく、バランスよく溶け込んで非常に高い位置でまとまっております。

「山系のカベルネ」と称される、標高の高い畑からの葡萄を感じさせてくれる、太さと奥行きのある果実味、しっかりした酸味が印象的です。スプリングマウンテンの土地の個性なのでしょう。しっかりと感じられる酸味には気品すら感じ、16年の時を経てもまだまだ若いと感じさせてくれるタンニン分もあいまって今後、10年はさらに良い方に熟成していくであろうことを予感させてくれます。

複雑な香りの要素は味わいにも感じられ、スパイス、葉巻やビターチョコレート、ブラックのオリーブのような風味も楽しめます。青かびタイプのチーズとバケットのような簡単なおつまみから、手の込んだ肉料理とも楽しめる、深い味わいのスケールの大きなワインです。


 



 


テルモロドリゲス マタヤーナ 2003

  テルモ・ロドリゲス
  マタヤーナ
  リベラ・デル・ドゥエロ 2003

  
テイスティング日時/2021年12月5日
  テイスター/宮島宏枝

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色は淵にオレンジや茶色が見える黒っぽい赤、色調は濃く、グラスの向こうが透けて見えることはありません。

グラスに鼻を近づけてみると、葉巻やカカオ、東洋系のスパイス、ナツメグを思わせる香り、タバコやウーロン茶の葉、黒オリーブや落ち葉の香りも、鉄っぽい要素、ドライのプルーンのニュアンスも感じられ熟成したワインならでは複雑でニュアンスに富んだ香りが楽しめます。

口に含むと、全体的にとても品の良い印象。充実した果実味による甘さや旨味が感じられます。この果実味はとろりとしたものではなくさらりと上品、品の良さは酸味がバックボーンとなっているようで二つの味わいはバランス良くまとまっております。
特徴的なのはタンニン、18年の時を経てもいまだハードさを感じます。尖ったものではありませんが、こなれているとは言い難くはっきりと主張してきて、こういった味わいのワインが好きな人にはたまりません。ビターチョコレートのような、ほのかな甘さと酸味が同居する美味しさが魅力のワインです。

「リベラ・デル・ドゥエロ」はスペインで重要視されるワイン産地、「リオハ」と並ぶ有名な赤ワイン産地です。リベラ・デル・ドゥエロの土壌は石灰質、および砂質。標高は高く、そこには不毛の荒野というべき風景が広がります。1980年代から銘醸地として知られるようになり世界中から注目されています。リベラ・デル・ドゥエロに育つ品種は、ティント・フィノ(テンプラニーリョ)、女性的でエレガントなリオハのテンプラニーリョに比べ、男性的でパワフルと言われています。色調が濃く、フルボディーのワインに仕上がるのが特徴のようです。

このワインは生産地の特徴がはっきりと感じられます。若いうちはそのパワフルさで果実味、酸味、渋みが主張し、バラバラに感じられた味わいも時間の経過とともに一つにまとまりました。「リオハ」のワインが持つ、酸味が特徴的な味わいとは一線を引く「リベラ・デル・ドゥエロ」の洗練されたモダンなワインが熟成した印象のワインです。


 


シャトー・ミラン サンテミリオン・グラン・クリュ 2000

  シャトー・ミラン 
  サンテミリオン・グラン・クリュ 2000

  
テイスティング日時/2021年7月17日
  テイスター/宮島宏枝

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ワインをグラスに注ぐとふわりとドライイチジクを思わせる甘い香りがします。色調は濃くグラスの向こうは見えません、粘性は強めですがドロっとした感じではありません。淵にオレンジが見える黒っぽい赤色をしています。

香りにはフランスのボルドー地方で、メルロー種主体のワインから作られる"土地の個性"ともとれる独特の香りが感じられ、それはとても心地の良いものです。抜栓した時にすぐに感じられたドライイチジクを思わせるような、フルーツの甘さを予感させる香りは健在で、さびや鉄、肉や血の要素も感じられ、とても複雑で豊かです。グラスを回してみると、チョコレート…、こちらは甘さではなくカカオ豆のニュアンスが感じられました。

味わいは濃厚です。21年の時を経過していますが枯れた印象はなく、タンニンの強さから若々しさすら感じられます。複雑でエレガントな印象のワインです。酸味としっかりしたタンニン、濃さのある奇麗な果実味が高い位置でまとまっています。後口には心地よいタンニン分と鉄の要素が残ります。この味わいには是非ともお料理が必要で、あまり焼き過ぎない、塩と胡椒のシンプルな厚めの赤身の牛肉が欲しくなります。飲み口は滑らかですが後口に感じるタンニンが魅力的です。ロックフォールなどの羊乳のブルーチーズは、このワインのもつ果実の濃厚さと甘さも引き出してくれることでしょう。


 





幻ワイナリー ロシアン・リヴァー・ヴァレー ピノ・ノワール 2016

  幻ワイナリー 
  ロシアン・リヴァー・ヴァレー 
  ピノ・ノワール 2006

  
テイスティング日時/2021年3月10日
  テイスター/宮島宏枝

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綺麗な赤紫色をしています、少しオレンジががっているでしょうか。粘性は高く、アルコールの強さを感じます。熟したベリー系のフルーツ、すみれの砂糖漬け、八角やカンゾウなど東洋系のスパイスの香りも楽しめます。

口に含むとほのかに甘さが感じられます。黒い皮のチェリーを煮詰めたような濃縮した果実味が印象的です。酸味は柔らかくとがった所はありません。豊かな果実味を支えるバランスのよい渋みも感じられ素直に「おいしい!」という言葉がでてきます。全体的にはまろやかで濃縮された果実味が楽しめる赤ワインです。難しいことを考えずに楽しめるワインなのではないでしょうか。