
ボジョレー・ヌーヴォを貰ったけれど、どう楽しむ?
ボジョレー・ヌーヴォ(Beaujolais Nouveau)はフランス ブルゴーニュ南部地方の新酒のこと。
フレッシュでフルーティーな味わいが特徴です。11月の第三木曜日が解禁日と定められており、これに間に合うように航空便で運ばれてきます。
出来上がったばかりの軽やかなスタイルのワインですがお値段は軽やかではなく、三千円くらいから五千円以上するのものまであります。航空便にかかる運賃がなかなかのもので軽やかではないお値段の要因にもなっているのです。
せっかく高い運賃をかけて飛行機で運んできたのですから、いただいたら速やかに飲むのがコストパフォーマンスのよい楽しむ方といえるでしょう。
「開け方は?どんな料理と合わせると美味しい?」
そんな疑問を抱える方も多いはずです。ボジョレー・ヌーヴォはフレッシュで軽やかな新酒。家庭でも手軽に楽しめるのが魅力です。
この記事では、もらったボジョレー・ヌーヴォを最大限に楽しむためのコツ、簡単ペアリング、保存のポイントまでまとめました。読めばすぐに実践できる内容です。
ボジョレーを美味しく楽しむ基本
- 飲む温度
赤ワインでも軽やかなので12〜16℃程度がおすすめ。少し冷やすとフルーティーさが際立ちます。
店舗でボジョレー・ヌーヴォを販売していた時、毎年楽しみに購入されるお客様がいました。葡萄の出来が不作のある年、味わってみると正直イマイチの味わいです、ところが数日後「いやー、美味しいですねー!!!」と嬉しそうの来店され、再度購入いただきました。
解禁日になると気温が下がるので常温で飲んでいたのですが、会話の中からお客様は冷やして飲んでいたことに気が付きました。不作の年のボジョレー・ヌーヴォは酸味がたって酸っぱいと感じることが多いようですが、冷やして楽しむと白ワインやロゼワインのように溌剌とした印象が楽しめてフレッシュが際立って美味しく感じられるのでしょうね。 - グラス選び
口が広めのワイングラスで楽しむと、ボジョレーの華やかでフルーティーな魅力をより引き出せます。
家庭で楽しむ簡単ペアリング

家庭料理やおつまみとの相性が良く、気軽に楽しめます。
- チーズ・ハム:カマンベールやプロシュート
- 鶏肉料理・焼き鳥:シンプルな塩味で素材の旨味を活かす
- 秋・冬野菜のグリル:かぼちゃ、さつまいも、れんこん
- 和食も◎:出汁の効いた煮物や焼き魚でフルーティーさを引き立てる
柿や洋ナシ、リンゴやイチゴなどにクリームチーズを添えて楽しむのもこの時期ならではのおすすめです!
残ったらどうする?保存のコツ
- 開封後は1〜2日以内に飲み切るのがおすすめ
- 冷蔵庫で立てて保存すると酸化を防げます
- 飲む前に少し室温に戻すと香りがふわっと広がります
店舗で接客しながらお客様にとても喜ばれたのは、ひと手間ですがペットボトルの移し替える方法、 ボトルの口ギリギリまでワインを入れると空気に触れないので二週間くらい開けたての味わいが楽しめます。
何年か前に貰ったボジョレー・ヌーヴォ「飲めるの」?
ボジョレー・ヌーヴォに関する質問で多いのが「何年か前に貰ったボジョレー・ヌーヴォがあるけど、飲めるの?」というもの。
とてもよく聞かれるので個人的に実験してみました。
実験は、1年、3年、5年と特に温度管理もせず部屋の押し入れにボトルを横にして置いておくというものです。
- 1年経過
こなれた様子で普通のボジョレーとして楽しめました。ヌーヴォとして飲んだ時のフレッシュさはありませんでした。
- 3年経過
落ち着いた様子でドライフルーツのような熟成した果実の香りが出ていました。 - 5年経過
味わいの印象が薄く枯れた感じです、おいしいというより飲めないことはないといった感想でしょうか。早く飲んだほうが良いとワインが教えてくれました。
旨味成分などは変わらないので煮込み料理にいれて調味料として活躍させるのはいかがでしょうか。
結果、ボジョレー・ヌーヴォは5年くらいまでなら飲めますが、熟成による美味しさは期待できません、というところでしょうか。ワインの保存場所や温度、生産者によって異なるのであくまでも参考にしていただければと思います。
まとめ
ボジョレーをもらったらすぐ楽しもう!
いただいた「ボジョレーヌーヴォー」は家庭でも手軽に楽しめます。
温度やグラス選び、簡単ペアリングを意識するだけで、フレッシュな香りと味わいを存分に味わえます。