konishi1924について

小西酒店とkonishi1924 - 100年の歩み

1924年創業

小西酒店のはじまりは、1924年(大正15年)です。
東京都中野区新井の地に宮島榮寿とヨネが店舗を構えました。

ふたりはお見合いの席で初めて出会い、結婚に至ったと聞いています、当時はよくあったそうですが今では信じられない話です。

店舗を開店するもお客様は少なく、栄壽はお店の前を通る人の流れを観察し、大八車を引いて移り住んできた家族の後をついていきました。困っている人をみると手助けせずにはいられない性格だったようで、生活のお手伝いしているうちに人柄が気に入られてご贔屓に、お客様を少しづつ獲得していったそうです。1924年はあの関東大震災の翌年ですから、中野に引っ越してくる人も多かったのでしょう。

当時は主に味噌や醤油、日本酒などを販売していました。お店には樽に入った日本酒が並びそれを桝で計り瓶などに詰めて販売します。お客様は瓶を持って買いにみえるのです、なんとSDGzなことでしょう…。

並んでいる樽は四斗樽(しとだる)でした。一斗樽には一升瓶10本分のお酒が入っています。一升は1800mlで1.8ℓ、計算すると四斗樽には72ℓが詰められており、相当の重さになります。これを榮寿は肩にかついで自分の身長ほどの棚にひょいとあがていたとか、小柄な人だったと云いますから、どこからその力が出ていたのでしょう、娘のトシ子は不思議だったと語っています。



店舗とセラー

写真は、1994年の店舗の様子。

外観からは見えませんが実はこのお店の地下にはセラーがありました。先代からお店を引き継いだ善三とトシ子が、店舗の建て替えををする際に地下にセラーをこしらえていたのでした。

1994年からさかのぼること20年、建て替えが行われたのは1970年代中頃です。

日本で一般の人がシャブリやボルドーワインを楽しむようになったのは、先の東京オリンピック以降だと言われています。それまでは赤玉ポートワインなどをワインと称して楽しんでいたようです。

1970年代中頃、オリンピックから10年程たっていますが、まだワインの消費は少なく地下のセラーはガラガラでした。

1990年も終盤になると、地下のセラーのワインが増え始めます。
三代目の宏枝がワインに興味を持ち、ソムリエの資格(当時はワインアドバイザー)を取得、ボルドーやブルゴーニュのワインをはじめ、カリフォルニアやオーストラリアも含めてストックするようになります。「このワインは熟成するとより素晴らしいワインになるだろうと予想したものをセラーで寝かせていきました。



酒販店とワインバー

2002年9月、店舗を改装して小西酒店に La Brancheというワインバーを併設しました。ワインバーを併設したのには二つの思いがあってのことです。

改装する前、ワイン会を10年以上続けていましたが、会場は借りていました。LSK WINE CLUBというクラブ制にして、月に一度テーマを決めて会員の皆さま、小西酒店のお客様にワインを楽しんでいただいていました。

ワイン会は、販売するだけでなく、ワインに親しんでいただく機会、楽しめるスペースの重要性を教えてくれたと思っています。

また、お客様からは「レストランで飲んだ美味しいワインがみつけられない」という声をいただいており、飲んで美味しいと思ったワインをすぐに購入できるお店があっても面白いだろうという思いからでした。





小西酒店から konishi1924 へ

長らく営業してきた店舗ですが、ビルが老朽化し建て替え工事を行う必要性がありました。
これに伴い、2019年5月末をもって中野の店舗を閉店いたしました。

2020年5月、ワイン専門のネットショップ konishi1924 として再スタートをきります。
主役のワインたちは、中野の店舗の地下セラーで大切に大切に保管してきた、10年20年、それ以上の時を経たヴィンテージワインです。

気が付くのに時間がかかれましたが、店舗販売とネットショップでお客様からの需要は異なります。お客様からの需要が多いのは、フレデリック・コサールやステファン・ベルノードなどのヴィンテージワインでした。konishi1924 のお客様からは、自然派ワインのリクエストを多くいただきます。

そこで、2022年からは自然派ワインに注目し、特に「綺麗な味わいのナチュラルワイン」を選んでご紹介しています。ナチュラルワインはそのつくり方から、酸化した香りや独特の風味を感じ少し苦手な方もいらっしゃると認識しています。

インポーターさんの試飲会に足を運び、数ある自然派ワインの中から、納得のいく「飲みやすさとつくりの美しさ、綺麗な味わい」を意識してセレクトします。自然派ワインは、つくり手の皆さんの丁寧な仕事と気持ちが込められたワインです。つくり手さんの思いが届くよう、丁寧に販売することを心がけています。