今日は南フランス・ラングドック地方から赤ワインのご紹介。
ヴィンテージが2014年のナチュラルワイン。
出会ったのはナチュラルワインのインポーターさんの試飲会。
数十種のワインを淡々と試飲していたところ「これは美味しい!」と感じましてね。
美味しさと共に飲みやすさをを感じて、改めてラベルを見るとヴィンテージが2014年。10年の時を経ているわけですよ。若い頃のパワーはいかほどだったのであろうか、ポテンシャルの高さもありいい感じ。
個人的な意見になるが、ナチュラルワインには「飲みやすさ」が大切だと感じている。
何人かの友人、また家族に「ナチュラルワインてよくわからない」と言われたことがある。以前の私も同様に思っており、長いあいだ悶々としていた。
今も「わからない」ワインが多々ある、それでも自分なりの着地点をみつけた、それは、距離を置くこと。
私がわからないと感じたワインを評価する人はいる。「わかろうとしない」ことにしたのだ。
わからないワインは仕入れないし、お客様にもすすめない。色々な人が好きなようにワインを楽しめばいいと納得した。
今は、時間の流れと経験を経て、「飲みやすさ」と「素直に美味しい」と感じるワインを仕入れている。「飲みにくいワイン」は「まずいワイン」ととられることもある。「わかりにくいワイン」は「わからなければいけない味わい」と考えてしまい、素直に美味しいと言えず、どうして?、とかなりの無理を強いることになるからだ。自然派ワインを口にして「んんん???」 と思ったことありませんか。この当たりの話はまた別の機会にするとして…。
話を戻します。
紹介したいのは、南フランス、ラングドック地方の赤ワイン、グルナッシュ種を主体につくられています。10年の時を経て、よい塩梅に熟成しており、なかなかの美味しさが楽しめる。
ゼリージュ・キャラヴァン フルーブ・アムール 2014
ワイナリー名の由来は、畑にたくさん綺麗な石があり、それがモロッコの伝統的なムーア人様式のタイル「ゼリーゼ」のキャラバンみたいだと、この名前に。
ワイン名のフルーブ・アムールは、sur le fleuve amour(愛の河)という本のタイトルをキュヴェ名に冠したそう。
畑は、ラングドック地方でもなかなか興味深い「ピクサンルー」。
ラングドックの中でもこのピクサンルーというコミューンは特別で、たった200haほど。その標高150 ~ 250mの畑で2000年から葡萄栽培を開始、Domaineワインとして醸造し始めたのは2005年のヴィンテージから。
写真はゼリージュ・キャラヴァンのオーナーのLuc-Michel、3人の男の子に囲まれ、絵に描いたような幸せそうな家族なんだとか。
人生にとって何が大切なのか…お金ではない幸せを自然と受け止め、とてもナチュラルな生活をしている、と資料に書いてあり、羨ましいなと。
自然派ワインは飲むのは簡単ですが、つくるのは本当に大変、Luc氏は、12haもの畑を家族だけで守っているそう、写真から真摯に葡萄畑と向き合う姿勢が感じられる。
長くなったので、ワインを試飲したコメントは次回に。
本日も読んでいただきましてありがとうございました。
ポチっといただけると助かります 。