何もしない休日の夕暮れ

何もしない休日というのは、
どこか少しだけ落ち着かないものです。

出かけた方がいいのではないか。
何かをした方がいいのではないか。

そんな気持ちが、
夕方になると少しだけ顔を出します。

けれど──

本を数ページ読み、
夕暮れの風を感じて
ゆっくり白ワインを注いでいると、

「今日はこれでよかったのかもしれない」

と、静かに思える瞬間があります。

今回開けたのは、
ロワールのサヴニエール。

Clément Baraut
ル・コトー・ド・レール 2020です。


クレモン・バローについて

クレモン・バローは、
もともと20年以上、
ワイン醸造のコンサルタントとして働いていた人物です。

人にワインを教え、
発酵を管理し、
技術者として長くワインに向き合ってきました。

そんな彼が、
50歳を機に、自分のワインを造り始めます。

その舞台に選んだのが、
ロワール、サヴニエール。

ニコラ・ジョリーやマルク・アンジェリとも交流を持ち、
ビオディナミにも深く向き合いながら、
派手ではなく、
静かで綺麗なワインを生み出しています。


シュナン・ブランの静かな複雑さ

グラスに注ぐと、
少し黄色を帯びた光。

瀬戸内レモンのような柑橘、
カリン、
摘みたてのアプリコット。

そこに、
火打石のようなスモーキーな香りが重なります。

口に含むと、
たっぷりとしたエキス感がありながら、
酸は柔らかく溶け込み、
派手ではないのに、
ゆっくりと印象が残ります。

2020年というまだ若いヴィンテージですが、
6年の時間によって、
すでに少し落ち着いた複雑さが現れてきました。


特別な料理はいらない

休日の夕方に飲むワインは、
“刺激”よりも、
“静けさ”の方が心地よいことがあります。

強い感動ではなく、
ただ時間がゆっくり流れていく感覚。

このサヴニエールには、
そんな空気があります。

何か特別な料理がなくてもいい。

パンとバター、
少し温かいスープ、
あるいは何も作らず、
チーズだけでもいいのかもしれません。

「何もしない時間」を、
ちゃんと豊かなものにしてくれるワインです。


人生を深くしていくワイン

クレモン・バローの人生を見ていると、

“人生を変える”

というより、

“人生を深くしていく”

という言葉の方が似合う気がします。

若さや勢いではなく、
積み重ねてきた時間の美しさ。

このワインには、
そんな静かな説得力があります。

休日の夕方。

少しずつ光がやわらぎ、
部屋の中に影が落ちはじめる頃。

急がずに開けたい白ワインです。


ご紹介したワイン

クレモン・バロー
サヴニエール
ル・コトー・ド・レール 2020

ロワールのシュナン・ブランらしい、
厚みと静けさを併せ持った一本。

何もしない休日の夕方に、
ゆっくり向き合いたくなるワインです。

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