カリフォルニアワインのはじまり
カリフォルニアのワインの歴史は、18世紀後半にローマカトリック教会の修道士たちがミサに使用する目的でワインをつくり始めたのがきっかけといわています。
ゴールドラッシュ
1849年からのゴールドラッシュによる人口の増加や鉄道網の普及などでワインの需要は拡大、ワイン産業が発展していき、ナパ・ヴァレーやソノマ・カウンティに商業用のワイナリーが設立され始めます。
19世紀末になるとフィロキセラ(ブドウネアブラムシ)※ が侵入、ぶどう畑は危機に追い込まれた。最初に発見されたのはソノマで1873年のことだったといいます。もとよりアメリカの東部で栽培されていたラブルスカ系(生食用のぶどう品種)を台木として接ぎ木することで被害を克服しました。
禁酒法
1920年~33年の禁酒法の施行によりカリフォルニアのワイン産業は大打撃を受け、長い低迷期に入ることとなります。
1934年には、カリフォルニアにワイン生産者組合で組織される協会(ワイン・インスティテュート)が設立されます。
同時期にカリフォルニア大学デイヴィス甲にぶどう栽培、及びワイン醸造科も設けられてカリフォルニアワインの発展につながっていきます。
1960年代
1960年代になると、カリフォルニア中で多くのワイナリーが建設され始めます。
その中でも歴史に大きな影響を与えたのが「カリフォルニアワインの父」と呼ばれるロバート・モンダヴィで当時の最先端の栽培や醸造技術導入したワインづくりでカリフォルニアワインの知名度を高めていきます。
パリスの審判
カリフォルニアワインが、さらに飛躍するのは1976年に開催された「パリスの審判」と呼ばれ試飲会でした。1976年5月24日、パリで行われた試飲会では、当時、無名に等しかったカリフォルニアのワインが、フランスの一流どころを評価で上回り、赤、白ともに1位を獲得しました。
フランス以外でも高品質ワインができることを世界中に知らしめ、これをきっかけにカリフォルニアワインが世界から注目されるようになります。
パリスの審判の結果ー上位5アイテム
1976年 白ワイン(シャルドネ)
・シャトー・モンテレーナ(米) 1973年 132点
・ムルソー・シャルム(仏) 1973年 126.5点
・シャローン・ヴィンヤード(米) 1974年 121点
・スプリング・マウンテン(米) 1973年 104点
・ポーヌ・クロ・デ・ムーシュ(仏) 1973年 101点
以下、米が6位、9位、10位、仏が7位、8位という結果
1976年 赤ワイン(カベルネ・ソーヴィニョン、ボルドーブレンド)
・スタッグスリープ・ワイン・セラーズ(米) 1973年 127.5点
・シャトー・ムートン・ロートシルト(仏) 1970年 126点
・シャトー・オー・ブリオン(仏) 1970年 125.5点
・シャトー・モンローズ 1970年(仏) 122点
・リッジ・モンテベロ 1971年(米) 103.5点
以下、仏が6位、米7位~10位
カリフォルニアワインの躍進
「パリスの審判」以降、世界の資本家がこぞってカリフォルニアのワイン産業に参入、ナパ・ヴァレーにワイナリーを建設、買収、資本提携などが起こり拡大します。
代表として上がられるのは「オーパスワン」で間違いないでしょう。
フランス・ボルドー地方のシャトー・ムートン・ロートシルトとモンダヴィ社との合弁事業で誕生したワインです。
シャトー・ペトリュスのオーナーによるドミナス・エステートが挙げられます。
パリスの審判から40年を記念してつくられたワインです
味わってみませんか!
▶ シャローン・ヴィンヤード
シャルドネ パリスの審判・40周年記念ボトル 2014
ロバート・モンダヴィの希少なバックヴィンテージワインを味わってみませんか!
▶ ロバート・モンダヴィ・ワイナリー
カベルネ・ソーヴィニヨン リザーヴ 1995