カリフォルニアワインの生産地

今回はカリフォルニアワインの生産地についておおまかにご紹介していきます。

カリフォルニアワインのラベルを見てみると、原料となったブドウが栽培された、原産地が表示されています。

原産地は、カウンティ(郡)といった行政上の地名であったり、AVA(アメリカ政府公認葡萄栽培地域)といった、米国連邦政府によって認定された地域であったりと様々です。

ワインのラベルに原産地を表示するためには、原料となったブドウの少なくとも85%はその土地のブドウでなければなりません。カウンティ(郡)の場合は75%です。そして、「カリフォルニア」や「カリフォルニアのいかなる原産地」を名乗る場合でも、原料ブドウは100%カリフォルニア産でなければなりません。

カリフォルニアワインの生産地は大きく次の5つに分かれます。

ノース・コースト/NORTH COAST
セントラル・コースト/CENTRAL COAST
インランド・ヴァレーズ/INLAND VALLEYS
シエラ・フットヒルズ/SIERRA FOOTHILLS
サザン・カリフォルニア/SOUTHERN CALIFORNIA

5つの地域の中にナパやソノマに代表される、カウンティ(群)があり、さらにそのカウンティの中にAVA(アメリカ政府公認葡萄栽培地域)が存在します。

例えば、有名な「オーパスワン」を例にみてみると、カウンティ(群)はナパ・カウンティに属します。AVAは大きななノースコーストAVAに属し、その中のナパ・ヴァレーAVAに属し、さらにその中オークヴィルAVAの地域に属します。オークヴィルの西部、著名なトカロン・ヴィンヤードを含む4つの畑でつくられたブドウを用いてワインがつくられているのです。

フランスのワイン法とは仕組みが異なり、大きなAVAの中に小さなAVAが含まれていたり、複数の地域にまたがるAVAが存在します。