今回はヴィンテージワインの香りについて。
konishi1924 ではヴィンテージワインを10年以上の熟成を経たワインと捉えてご紹介しています。
若いワインと熟成したワインの香りはどこが違うのでしょうか、どのように変化するのでしょうか。


白ワイン
リリースされて間もない若いワインには、レモンやグレープフルーツなどの柑橘類、梅や桃、アンズ、トロピカルフルーツなどのフレッシュな果実の要素が感じられます。
また、植物や花の香り、例えばミモザやジャスミンなど花屋さんの店先に並んでいる白や黄色の花を想像させる香の要素を持つワインもあります。


一方、年月が経ち、熟成期間を経たワインには、果実でも乾燥させたアプリコットやレモンのコンフィなど加工したフルーツの香りが感じられます。さらに、トースト、ナッツ、ハチミツのような香りも現れます。



赤ワイン
リリースされて間もない若いワインには、フレッシュなフランボワーズやラズベリーなどの赤い果実、黒い果実ではフレッシュなブルーベリー、ブラックベリーが挙げられます。フルーツ、花、植物、いずれもフレッシュな香りが中心です。

一方、年月を経て長い時間がたつと、乾燥したイチジクなどのドライフルーツ、キノコ、腐葉土、タバコ、葉巻、皮革のような香りが現れます。スパイスなら東洋系のもの、八角や丁子を思わせる要素、薔薇のドライフラワーなども登場します。


全体的な印象として、フレッシュで単調な香りから、複雑で奥行きのある香りへと変化してゆきます。